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実写デモウェイ+ミクで小ネタ
デモウェイとコンストラクティコンのアイドル(※大嘘)ミックスマスターの小話。
ほんのりロンミク風味。

大怪我したデモ兄貴のために頑張った(※not性的)ウェイズと臨時保護者なミクたん。

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・デモウェイ+ミクちゃん

不意討ち食らって瀕死のデモ兄貴→パーツ足んない→探してくる!→リペアー→峠は越えました←今この辺り。
あの巨体を瀕死にさせるオトボとかいんの?とかは考えたら負けかなと思ってる。
とりあえずウェイズを泣かせたかったとか思ってないんだからね(棒読み)




― ― ― ―




『良かった・・・ほんとに、良かった・・・』

強制的に休止モードへ移行された意識が浮上する。
少しずつ像を結ぶ視覚センサーの先でサイドウェイズが泣きながら俺の顔を覗き込んでいた。

『・・・サイドウェイズ?』

『もう、目を覚まさないんじゃないかって・・・っ、デモリッシャー!』

いつもなら見下ろしているはずの小さなシルバーの機体が目の前にあるのに、一瞬、ブレインサーキットがエラーを起こした。

どうしたんだ、泥だらけじゃないか。そう言えばますますキツく抱き締められた。

『サイドウェイズに感謝するんだな』

何故サイドウェイズがこんなに近くにいるのか。泥とオイルで身体中汚れているのか。大泣きしているのかがわからずされるがままでいると不意に聞こえた声に視線を巡らせた。
泣きじゃくるサイドウェイズに抱き付かれていては顔を動かすわけにもいかず、視覚センサーだけで声を追えば自分もよく知る科学者の姿が飛び込んできた。
いつも後ろで控えるように立っている深い緑色の機体がいないのが、少し気になった。

『・・・いたのか』

『なんだ、もう一度休止したいのか』

『俺は、休止していたのか?』

『ふむ・・・どうやらまだ完全にブレインサーキットが起動していないらしい』

キュイン、とミックスマスターにスキャンされサイドウェイズごと青い光が身体を走る。スキャンしたデータを処理するミックスマスターが長い腕を持て余し気味に組むと同じく長く鋭い指先がゆらゆらと肘の先で揺れる。
何故だか、それが酷く気になった。

『お前は、オートボットの奇襲を受けて、強制休止モードに、移行していた』

『・・・・・・』

『そして私は、サイドウェイズに呼ばれ、お前のリペアを、した』

『あいつらは』

『ロングハウルが始末した』

そこでニィと機嫌良さそうにミックスマスターの口角が上がるのに、遠回しに惚気られたのだと気付いた。

ロングハウルや他のコンストラクティコンがいないところを見ると後始末に駆り出されているのだろう。
セイバートロニウムの存在しないこの星では、敵だろうと仲間だろうと使えるものは全て余す所なく使わなければならない。
以前ハイタワーが『リペアに使えるパーツが足りない』とぼやいていたが、これで暫くは大丈夫だろう。
身内で奪い合うことはないが、くだらない喧嘩で無駄なリペアが増えても困る。

『だが、お前が休止モードに移行した時はろくなものがない上に丁度皆、出払っていたもんでね・・・まぁ、誰かさんがオートボットを打ち洩らしたせいなんだが』

『・・・悪かったな』

『別にお前とは言っていないよ。で、その時待機していたのが俺とサイドウェイズの二人だけでな。こいつは自分のパーツを使えと煩かったんだが・・・』

『使ったのか』

『まさか。スパークギリギリの胸部装甲と軸足がごっそり持っていかれているんだ。こいつのちっこいパーツぐらいじゃ、ジョイントに使うのが関の山だ』

『・・・だろうな』

ディセプティコンでも小柄な部類にはいるサイドウェイズのパーツではどう頑張っても足りないのは目に見えている。
もし仮に、こいつの全てのパーツを使ったとしても恐らく起き上がることすら出来ないだろう。

『で、上海中走り回ってお前に使えそうな部品やら何やらをかき集めてきたというわけだ』

だから、こいつに感謝しておけ。
改めて言われたそれに、しがみついたままのサイドウェイズに視線を戻した。

身体が汚れるのを特に嫌うこいつが、泥だらけになりながら上海中駆けずり回って部品をかき集めたのだ。


他の誰でもない、俺のために。


『・・・・・・』

『まぁ、所詮人間共の作った物だ。身体に馴染むまで時間がかかるだろう。何ならオートボットから剥ぎ取った装甲に換装することも出来るが・・・どうする?』

『・・・いや、このままでいい』

『そうか』

まるで俺がそう言うのをわかっていたかのように満足そうに頷いたミックスマスターに、これは暫く頭が上がりそうにないな、とブレインサーキットの片隅でひっそり思った。

『俺はロングハウルの所に向かうが、お前は自己修復が済むまで暫く安静にしているんだな』

『あぁ・・・ミックスマスター』

『まだ何か?』

『・・・礼を言う』

この身にリペアを施した事と、目覚めるまで不安定だったであろうサイドウェイズの面倒を見てくれた事と。
言外に含まれたそれに、この鋭い科学者はもう慣れたと言わんばかりに肩を竦めると、今の今まで地面に横たわったままでいたデモリッシャーと話の間も片時も離れようとしないサイドウェイズに背を向け、ヒラヒラと長い指先を揺らめかせた。






ミキサー車にトランスフォームしたミックスマスターが、いつだって埃っぽくくすんだ上海の闇の中に消えていくのを見送ると、デモリッシャーは自身の顔に出来たキャノン砲の凹みに顔を埋めたまま、微動だにしないサイドウェイズに視線を向けた。
改めて見たサイドウェイズの装甲は、見れば見るほど汚れが目立った。

ただでさえ薄汚れた上海の空気は人だろうと機械だろうと容赦なくその身を悪意を待って汚してゆく。
その空気が嫌で嫌で、僅かに装甲が曇りを見せただけで不機嫌にしていたこいつが今では全身オイルまみれの泥まみれだ。

『サイドウェイズ・・・』

『よかった・・・無事で・・・』

だが、それが自分のためだと思うと不謹慎だとわかっていてもスパークが高鳴るのを抑えられそうにない。
いつもは安っぽい明かりに照らされようと冷ややかな鋭さを失わない装甲も、ピンと立つ薄いバイオレットのウィングも、折れるんじゃないかと思うほどに華奢な脚も・・・みっともない程に汚れ、細かな傷に覆われているのに、そのどれもがスパークを掻き立てて止まないのだ。

『よかった・・・』

どうにか動く右腕でサイドウェイズの頬に触れる。頬に付いた汚れを洗い流しながら零れ落ちるそれを拭えば触れた指先を伝って涙がポツリ、顔に落ちる。


同じように頬に添えられた傷だらけの指先が、どうしようもなく、愛おしくて堪らなかった。








【おまけ】

『それにしても、随分派手に汚したな』

『あ、あの時は何て言うか、必死だったから・・・』

今更ながらオイルまみれ泥まみれの身体を思い出したのか、恥ずかしがるサイドウェイズの身体を拭ってれば乾いて白くなった泥がパラパラと地面に落ちていく。
手に付いた泥を払い、また拭うのを何度か繰り返せばさっきよりは幾分マシになったものの、それでもべったりとぬるついたオイルの方はそう簡単には落ちてはくれそうにない。

『これが落ち着いたら、洗うか』

幸い、サイドウェイズが何処からか見付けてきた洗車用洗剤もワックスもまだ残っていたはずだ。
これだけの汚れを落とすのは少しばかり骨が折れそうだが、まぁ、洗い甲斐があると思えばいいか。

『デモリッシャーが洗ってくれるのか?』

『あー・・・』

途端、期待の籠った眼差しで見詰められる。まぁ、たまには・・・・・・・・・たまには、良いか。

『・・・今回だけだぞ』

『ホント!?』

いつもならあまり甘やかさないようにしているのだが・・・今回くらいは多目に見てもいいだろう。
何より、死にかけたというほどではないにしろこうして稼働出来るのもサイドウェイズのお蔭なのだし。
そう言うとスリスリと頬擦りをしてくるサイドウェイズに擽ったいと手を伸ばすも真っ直ぐに覗き込んでくる視覚センサーが何か、意味を伴ってとろんと蕩けるのにギクリとした。

『こっち――ロボットモード――のままでも、いい?』

『・・・・・・(こんなやり取り、前にもあったような)』

『なぁ、デモリッシャー・・・』

『・・・・・・特別だからな』

『!デモリッシャー大好きっ』


― ― ― ―


ありました。
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プロフィール

恵理

Author:恵理
好きな子ほど上手く描いてあげれないぶきっちょヘタレですm(_ _)m

ヘタレとツンデレに愛を注ぎつつ語ったり日記書いたりしながらちまちまやっていきたいなぁ・・・(遠い目)

最近の口癖は「ドキッとした」

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