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実写デモウェイ
体格差は大好物だけど色々するにはちょっと無理があるデモ兄貴のあのデカさをどうやったら丁度よく出来るか考えてたら、いつの間にかベクトルが違う方向に向かっていた件。あっれー?

とりあえずデモ兄貴がちっさいです。


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・ちっさいネタ
サ軍デ軍仲良し設定
皆ディエゴガルシアに住んでます


― ― ― ―


その日は朝早くからリペアルームの明かりが点いていた。
中ではラチェットが早朝訓練でうっかり両手のキャノン砲をダメにしてしまった彼曰く、ブレインサーキットまで筋肉馬鹿にリペアを施している。
今日は昼からディセプティコンとの合同訓練があるのでそれまでに治さなければ丸腰で参加することになるのだが、いつも訓練のし過ぎでリペアルームにやってくるこの筋肉馬鹿にわざと丸腰で突撃させてやろうか、なんて思っていたりするのは内緒だ――まぁ、そんなことをすれば余計に仕事が増えるだろうからやりはしないが。

その向かいでは弟子のジョルトが筋肉馬鹿の弟子の刀剣に走ったヒビを溶接しているのが見える。
昔は溶接一つ満足に出来なかった愛弟子の成長にアイセンサーの奥が熱くなるのを感じ、ラチェットは気付かれないようこっそりとアイセンサーを瞬かせた。
朝早くから筋肉馬鹿共のリペアをしなければいけないのは癪だが、たまにはこういう静かな空間で仕事をするのも悪くはない、と陽も昇らぬほどの早朝の、水に濡れたように涼やかな空気の中で二人のリペアは静かに進んでいく――




しかし、そんな神聖なリペアルームに招かれざる客が飛び込んできたのは奇しくもラチェットが再び懐かしさにアイセンサーを瞬かせるのと同時だった。



『ララララチェットーーー!!!!』

どんなに足場が悪かろうと、すぐ側でミサイルが着弾しようとも1ミクロンのブレすら起こさないリペアの腕を持つラチェットだ。
この程度の騒音と地響きでミスするなどあり得ないが彼にも許せる事と許せない事がある。
突然の来客に一気に機嫌が急降下していく師匠に、ジョルトはディセプティコンではあるが気弱で仲間思いのトランスフォーマーの恐らく最後になるであろう姿を見つめ、切なさにスパークを痛めた。

『サイドウェイズ・・・先生のリペア中に入ってくるなんて、なんて命知らずな・・・!』

『ち、違う!違う!違う!』

『どうやら廊下に張ってある張り紙が見えなかったようだな。どれ、アイセンサーをリペアしてあげるからこっちに来なさい』

『騒いだのは俺が悪いんだけどちゃんと理由があるんだって!緊急事態なんだ!ホントのホントに!!』

リペアルームの入口のすぐ横に【廊下は走るな】と【リペアルームでは静かに】という張り紙が張られてある。
特に落ち着きのない双子は元より、すぐ騒動に発展させるディセプティコンや身内の筋肉馬鹿とその弟子、そして何気に短気なオプティマスに向けてのもので、初めのうちは端から守ろうとしない者やうっかり破ってしまった者、言った側から忘れる者のせいですぐに効果発揮とはいかなかったものの、ラチェットの徹底的な指導――と言う名の脅し――により、今ではすっかりリペアルーム周辺は静かで快適な空間になった。

そしてリペア中だというのに騒々しく飛び込んできた不届き者に献体送りにしてやろうかとメスを取り出したラチェットだが、ふとその手を止める。
いつにない慌てようのサイドウェイズの様子はどうやら何か理由がありそうだ。
ラチェットとジョルトは互いに顔を見合わせるとリペアを中断し、ラチェットも仕方なくメスを仕舞い込む。

『ふむ、何か理由があるようだが。言ってみなさい』

『で、デモリッシャーが・・・』

『デモリッシャーが?』

『デモリッシャーが・・・ちっさくなっちゃった・・・』

震える声と共に目の前に差し出された存在に、ラチェットとジョルトは揃ってアイセンサーの倍率を引き上げた。

――どことなく猫に似た顔、両手のショベル、極め付けには上下にキャタピラの付いた独特のフォルム・・・

本来のサイズを考えればあり得ないことだが、大きさの概念を捨て去ればそれはまごうことなくディセプティコンのデモリッシャーだった。

『これは一体・・・』

『うわぁちっさい!』

『朝起きたら、デモリッシャーがちっさくなってたんだ・・・』

『・・・・・・』

抱えられたデモリッシャーはちっさいと言われたダメージが大きいのが項垂れたままピクリともしない。
そりゃあなーディセプティコンの中でもデカい部類だったのに目が覚めたら自分の恋人よりちっさくなってんだもん項垂れもするよなー。
項垂れた後頭部からは何とも言えない哀愁が漂う。
ジョルトはちっさいデモリッシャーがツボにハマったのか、さっきからサイドウェイズの腕の中のデモリッシャーに向かってちっさいちっさいと連呼して確実に彼のライフを削りにいっている。

――もう止めて!デモリッシャーのライフはゼロよ!

一瞬脳裏に以前双子をリペアした際に見付けたセリフが浮かんだが、成る程これはこういう時に使うのかと納得しながらラチェットはいつになくハイテンションな弟子を眺めた。結構、可愛い物とか好きなのかもしれない。

『とりあえず、原因がわからんことにはどうしようもないな。彼には今すぐ精密検査を受けてもらうぞ』

『・・・背に腹は変えられん、元に戻れるんだったら何だってやってくれ』

『えー可愛いのに勿体ない』

『ジョルト』

『ぅ・・・すみません先生、不謹慎でした』

『わかればいいんだ』

それ以上言うとホントにゼロになりかねない。
サイドウェイズからデモリッシャーを受け取ると軽く触診をするも全くの無抵抗なのが何とも不憫だ。
まぁ、昨日までは何ともなかったのだし、恐らく突発的なもので暫くしたら戻りそうな気もするが、如何せん前例がない。
デモリッシャーのスパークが影響しているのか?それとも身体の方に問題があるのか?
もしかしてデモリッシャー自身に問題があるのか?疑問は尽きないが、まずは検査が先だ。
ジョルトを見ればさっきまでのはしゃいでいた様子もなくテキパキとリペア台周辺に道具を設置しており、いつでも始められそうだ。

『この事は私からオプティマスとメガトロンに報告しておこう。原因がわかり次第追って報告する。心配だろうが、サイドウェイズは外に出ていてくれ』

『わ、わかった』

『大丈夫ですよ。先生の腕はセイバートロンでもピカ一です。きっと原因もわかりますよ』

『うむ』

不安で一杯のサイドウェイズを慰めるように笑顔で応えれば、ほんの少し強張った表情が弛んだ。
患者やその関係者の不安を取り除くのも立派な医師の務めだ。

『・・・しかし本当に不思議だな、まさかあの巨体がこうも小さくなるとは』

『ですよねぇ』

『実に興味深い・・・いっそのこと、このままスパークギリギリまでバラしてデータを洗い浚い調べ尽くして・・・』

『先生本音が』

『おっと、すまんな』

『ホントに任せて大丈夫なのかアンタ!?』

『安心しなさい。ちゃんと元通りにして返してあげよう』

『良かったですね』

『全然良くないよ!この上なく不安になったんだけど!?』

『ハハハさあ良い子だから大人しく外で待っていなさい』

『っちょ、ま、デモリッシャー!っデモリッシャーーー!!!』

いつになく楽しげなラチェットに例えようのない不安を感じてデモリッシャーの名を呼ぶも時既に遅し。
サイドウェイズの叫びも虚しく無常にもリペアルームの扉は閉ざされてしまう。
一人廊下に取り残されたサイドウェイズはきっと精密検査が終わるまで開くことのないであろう扉の向こうで、今まさにラチェットに検査されようとしている相棒の身を案じずにはいらればかった。

扉上部に設けられた緊急時用の赤いランプが立ち尽くすサイドウェイズの装甲を赤く染め上げていく。

『デモリッシャー・・・』

昨日まではいつも通りだったのに、目が覚めたらちっさくなっていた大切な大切な相棒。
初めは起動してすぐだったからアイセンサーがきちんと働いてないのかとも思ったが、見間違いじゃないと気付いた時には飛び上がるほど――実際ちょっと浮いた――驚いた。
自分より遥かに大きかった筈なのに、今では小柄な自分が抱えられるほどにちっさいのだ。
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。


――・・・でも、今一番ショックを受けているのは誰でもないデモリッシャー自身だ。


俺が騒いだせいで目を覚ましたデモリッシャーが自分の身体の異変に気付いた時の様子といったら、見ているこっちが切なくなるほどだ。
すっかり小さくなった自分の両手を見つめたまま黙りこくってしまったデモリッシャーを前にして励ませばいいのか、元気付ければいいのか、それとも慰めればいいのか・・・どうすればいいのかまったくわからなかった。
あんなに落ち込んだデモリッシャーは初めて見た。

『(なのに俺って奴は・・・)』

自分が落ち込んだ時にはいつもデモリッシャーが慰めてくれたのに、もしデモリッシャーに何かあったら自分が力になろうと決めていたのに、いざなってみるとどうだ。
一人みっともなく慌てて力になるどころか、逆にデモリッシャーを不安にさせるようなことばっかりで・・・テンパっていたとはいえ、あのラチェットに彼を預けてしまうなんて・・・!

『どうか、無事で・・・』

今はデモリッシャーの容態が酷くないことと、綺麗な姿で再び会えることを祈るしか自分に出来ることはない。
いざという時に何も出来ない歯痒さに、サイドウェイズは拳をキツく握り締めた――


― ― ― ―


お風呂入ってたら急にちっさいデモ兄貴が思い浮かんだので頑張ったらこんななりました。

ちっさいデモ兄貴の大きさはサイドウェイズが無理なく両手で抱えられるくらいを想像。
どうでもいいけどデモ兄貴の顔って猫っぽいよね?
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(非公開コメント受付中)

プロフィール

恵理

Author:恵理
好きな子ほど上手く描いてあげれないぶきっちょヘタレですm(_ _)m

ヘタレとツンデレに愛を注ぎつつ語ったり日記書いたりしながらちまちまやっていきたいなぁ・・・(遠い目)

最近の口癖は「ドキッとした」

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