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TF実写でスワジョル

眠いときに見直したやつを眠いのを我慢して載せてるのでどっかしら変なとこがあるかもです。
もし見つけたら指差して爆笑してやって下さい。

スワジョルでヒューマンモード開発するあれこれ(何)
ギャグは無理でした・・・書けねーしおもろくなんねー・・・orz
エップス友情出演。



... Read more ▼


・スワジョルで擬人化の前フリっぽいの




― ― ― ―






ジョルトの様子がおかしい。


その事に気付いたのはつい最近だった。初めはさして気にしなかったのとジョルトの職業柄なのだろうとタカをくくっていたのだが気付いた頃には気にならないでは済ませられないレベルに来ていた。

『(またやってるよ・・・)』

基地の演習場で毎朝恒例のラジオ体操の最中、不穏な気配を感じてこっそり隣を盗み見ればそんな空気とは裏腹に真剣な表情で何かを一心に見つめるジョルト。

そしてその熱烈な視線の先にいるのはレノックス――厳密に言えばレノックス"達"――なのだが、そのレノックスが音楽に合わせて動く度にジョルトからスキャン音がキュンキュンと鳴っているのだ。
それくらいならまだいい。スキャンだったら彼の師匠の方がもっとえげつないくらいやっている。
なのに、最近のジョルトはその師匠の回数を凌ぐほどだから尋常じゃない。
それこそレノックスの腕が上げ下げする度に鳴るのだから隣に並んでる身としては気になること山の如しだ――反対側のサイドウェイズなんかビビって半泣きだ。

ただ見ているだけなら気にすることもないがレノックスやエップス、たまにやってくるサムにミカエラとそのお供、それこそ軍人から民間人に至るまでを穴を開けんばかりの熱視線でもって見つめている。
この前なんか師匠と一緒にレノックスの家に行ったらしく――いくら俺がディセップの討伐で留守だったからって置いてきぼりはないだろう――土産に大量にレノックスの娘の写真を貰ってきたことがあった。

リペアルームのジョルトのデスクにも一枚飾ってあり、それが理由でリペアに来た師匠とアナベルの話で盛り上がってキレたラチェットに何故か師匠だけが説教されたこともある――しかもそれ以来二人ともかなり仲良くなって、なんというかアナベルの話題の最中は割って入れないというか、俺だけ仲間外れみたいになってるというか・・・別に寂しいとかジョルトと仲良い師匠が羨ましいとかレノックスの家に遊びに行く約束ちゃっかり取り付けるなんて師匠狡いとかそんなのでは断じてない、断じてだ――まぁ、それくらい多岐に渡る人間を見ているのだ。
しかも今のようにデータも録るわ録画もするわ酷い時にはこっそり後までつけるわでお前はどこのストーカーかと問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。

まぁ、だからって別に絶対見るなと言ってる訳じゃないのだ。
少しうすら寒いものはあるがジョルトのやることだし何か理由があっての事だろう。
師匠に似て研究熱心なジョルトは普段温厚な性格のくせして気になることは徹底的に調べなければ気がすまないという過激な一面も持つ・・・だからって折角俺と二人だというのにその熱い視線の相手が自分に向かないこととは別問題なのだが。あまりの放置プレイっぷりに思わずノリでデバステーターに特攻かましたくなった俺の気持ちがわかるだろうか?

待つ身は辛いが下手に勘繰るのも・・・いやでも正直この状況は結構辛い・・・どうやったら現状を打破出来るかとブレインサーキットをフル回転させてみるも、戦場での逆境には強い戦闘回路もこんな時はからっきしだ。正直特攻くらいしかコマンドが浮かばない頭に時々泣きたくなる。
ラチェットがいれば理由も聞けるのだがラジオ体操に参加していない所を見ると自室のラボに籠っているんだろう。誰も呼びに行かないのはラボに籠るラチェットに近付けば命の保証はないからか。


そんな事を考えていたせいか、後ろから近付く人影に気が付けなかった。

『一体俺はどうすれば・・・』

「サイドスワイプ!」

『ッ!!エ、エップス!?』

「さっきから呼んでんのになかなか気付かないから心配したぜ?体操だったらとっくに終わってるぞ」

『えっ!あ・・・マジかよ』

背後からかかった相棒の声に我に返って周りを見渡せばとっくの昔にラジオ体操は終わっていたようで演習場には誰もおらず――せいぜい向こうでサイドウェイズがデモリッシャーに泣き付いてるくらいか――自分一人だけが延々とラジオ体操を続けるというかなり恥ずかしい状況だった。

『わ、悪い(何やってんだ俺・・・!)』

「オプティマスなんか、あんまり熱心にやってっから好きなだけやらせてあげようとか言い出すしよぉ」

『・・・・・・』

お節介にもほどがあるぞオプティマス。
上司のいらん気遣いに項垂れると疲れてんのか?と労るようにポンポンと足を叩いてくる相棒に、ふと思い付く。

『・・・エップス、口は固い方か?』

「んぁ?口?そりゃ、軍人やってっから口は固いけどよ」

何でまたそんな事をと訝しげな表情を浮かべられたがそれを聞いて安心した。
何しろ俺の周りのトランスフォーマーは揃って口が軽い上にタチも悪い。
うっかり相談しようものならこの狭くはないが広くもない基地の事だ、明日には基地中に俺の話が尾鰭どころか背鰭や腹鰭まで付いて広まるだろう。そんな危険を進んで犯すよりもコンビを組み他の人間よりも遥かに気の許せるエップスに頼む方が安全かつリスクも少ない。
何より人間だからラチェットのブレインスキャンも聞かないというのが一番の理由だ――あのマッド軍医が相手だとプライバシーのプどころかpすらあったもんじゃない――そこまで考えるとサイドスワイプは意を決してエップスに悩みの種を打ち明けた。

『実は、相談があるんだが・・・』




エップスは目の前で真剣な表情そのもので悩みを打ち明ける相棒の話を嬉しさ半分鬱陶しさ半分で聞く羽目になった。

地球に来て日が浅いせいか、世間知らずな面も多いサイドスワイプは子沢山のエップスにとって大切な相棒であり、戦場では共に戦う仲間でもあり、そして手のかかる子供のようなものでもあった。
エップスからは心を開いているのだが、思春期の多感な男子高校生並に扱いが難しく、またプライベートな話はあまり話そうとしないサイドスワイプにエップスはいつももどかしい思いを抱いていた。
そんなサイドスワイプの方から相談を持ち掛けてきてくれたのは内心かなり嬉しかったりする・・・その相談がまさかの恋の悩みときたのは予想外だったが・・・よーするに惚気か?惚気なのか?それともここ半年近くテレビ電話意外まともに嫁さんと子供孝行出来てない俺への当て付けなのか?
NESTに配属されてから前以上に家族と疎遠になりつつある現状にむしろ俺が相談に乗ってくれと心の中で叫びつつもエップスはサイドスワイプの悩みに唸り声で応えた。

「は~ジョルトがねぇ」

『何か心当たりはないか?』

サイドスワイプ曰く最近ジョルトが自分達人間ばかり見ていて一向に自分に振り向いてくれず、どうしていいかわからないらしい。どっからどうみても思春期の恋する乙女の悩みなのだが地球外産の相棒は気付いていないだろう。

「こういうのは本人に聞くのが一番手っ取り早いんだけどよ」

『・・・それが出来たらここまで苦労しない』

「・・・だよなぁ」

確かに、自分の好きな相手に『私の事なんで見てくれないんですか?』なんてちょっと流石に聞けない。一体何処のナルシストだ。
別にお前らお付き合いしてる仲なんだから別に聞いても大丈夫なんじゃね?と思わないでもないがそこは置いておこう。男心も中々に複雑なのだ、特にこの頭の中まで戦闘回路のツンデレロボットは。
そんなツンボットな相棒の為にもなんとかして期待に応えてやりたい。兎に角まずは何故ジョルトがそこまでして自分達人間を見ているか、だ。

「あ~・・・そうだな・・・色んな奴がいるから忘れないようにチェックしてるとか?」

『いや、前に貰った隊員のデータがあるからそれと照合すればすぐわかる』

「便利だなおい・・・じゃあ人間に誰か気になる奴がいるとか」

『気になる奴・・・だと・・・!』

「ちょ、なんでそこで熱くなるんだよそこは研究目的かって笑って返すとこだろ・・・まてよ・・・そうか
ラチェット!ラチェットだよ!」

好意というよりどちらかというと科学者的な興味の意味で言ったのにそんな切羽詰まったようなリアクションされたらあれお前ら付き合ってんだよな?と思わざるをえない。例えで言ってんのに動揺しすぎだ。
ちょっと挙動不審になりだしたサイドスワイプに汗をかきつつ他に何かないかと頭を捻れば研究というワードで浮かんだのがオートボットの軍医。腕は確かなのに時折ヒヤリとする行動や発言のある彼なら助手であるジョルトに何か命令していても不思議じゃない。

「ジョルトはラチェットの助手だろ?もしかしてラチェットに俺達を見てろって言われたのかもしれないぞ」

『・・・成る程。でもなら一体何が目的でエップス達を見張ってるんだ?』

「問題はそこなんだよ。ラチェットのやりそうな事っつったら・・・」


ラチェットのやりそうな事・・・やりそうな事と言ったらやっぱり・・・




『・・・実験、とか』


ポソリと呟いたそれにどちらからともなく視線を合わす。お前も?やっぱりお前もそう思う?視線だけの会話でもはっきりと伝わるお互いの意思に背中に嫌な汗が伝うのをはっきりと感じた。
脳裏には片方にメス、もう片方には何かわからない緑色の液体の詰まった注射器をもつ黄色い悪魔――notカマロ――の姿。

いやいやまさかまさか流石にラチェットでもそこまではと内心否定しつつも二人の足は自然とジョルトのいるリペアルームに向かっていく。

「いや、いくらラチェットでもそこまでは・・・」

『だけど地球に来てからのラチェットはセイバートロンにいた頃より活き活きしてるぜ』

それこそ獲物を見付けたハンターのように――しかもその獲物は自分達より弱く多種多様な上にそれこそ腐るほどあちこちに生息しているとくればこれほど科学者の研究意欲を擽るものはない。更にはこのNEST基地にはその獲物の中でも選りすぐりの精鋭達が集められているのだ。今までラチェットが我慢していた方が驚きだ。

「っだからって弟子に品定めさせるこたねぇだろ!」

『だがラチェットは少し前からラボに籠ったままで誰も姿を見ていない。だとしたら獲物を探すのに最適なのは弟子のジョルトを置いて他にない!』

「・・・マジかよ」

弟子の不可解な行動、ラボに籠りっぱなしの軍医。
たったこれだけの事なのに何故だろうとんでもなく嫌な予感がする――強いて言うならオプティマスの自信満々な『私に良い考えがある!』ぐらいろくでもない事が起きそうな気がするっていうか絶対する。

ラチェットが動き出してからでは何もかもが遅いのだ。真相を確かめるのであればジョルトが一人の今しかない!

気付けば二人同時に廊下を駆け出していた。




一方その頃、リペアルームでデータを整理していたジョルトは足元から伝わる地響きに嫌そうな表情を浮かべた。

『また誰か暴れてるんでしょうか?』

リペアするのが自分じゃないからってまったく・・・少しずつ、でも確実に自分のいるリペアルームに近付いてくる地響きにデータを映していたモニターの電源を切る。
このデータは師であるラチェット直々に頼まれたもので簡単に他の者に見せていい代物ではないのだ。次の実験に非常に重要とされるデータの管理を任された身としてはこのデータの管理はジョルトにとって第一に守らなければならないことであった。万が一第三者に見られることのないようしっかりと管理しなければ。
電源の切れたのを確認すると運ばれてくるだろう患者の為にアームに装着されたリペア用キットの確認をする。

『今日は先生はお休みなので、大きな怪我でないといいのですが』

ラチェットの弟子というだけあって腕はそれなりだと自負しているが軍医見習いである為まだまだ学ぶ事は山積みだ。
故に、スパーク付近やブレインサーキット等の高度な技術を必要とする部分はラチェットの監督がなければ治療の許可が降りないのでラボからラチェットを引き摺り出さずに済むことを祈る。
オプティマスとメガトロンが休戦協定を結んでからはディセプティコンのリペアを行うことも多く、初めのうちは少々敬遠するきらいがあったものの今ではすっかりドスの聞いた怒声にも射殺さんばかりの赤い眼も慣れたものだ。どれだけ凄もうとリペア台の上でベルトにグルグル巻きにされた姿では笑うしかない。
第一、自分の目指す先が軍医でありラチェットである限り、リペアを求める者には常に平等であらなくてはならない。ラチェットに弟子入りして一番最初に教わった教訓は今もジョルトの指針として深く根付いており、今ではリペアする相手が誰であろうとジョルトには些細な問題であった。

『とりあえず、騒ぎそうなら麻酔射って寝かせときますかね』

と言っても壊すしか能のない戦闘馬鹿の扱いなんてこんなものである。


『ジョルト---!!!』

「ちょっ、おま、速すぎっ・・・」

『へ?』

だが、そんなジョルトの元にやって来たのは喧嘩っ早いディセプティコンでも武器マニアなオートボットでもなく、ジョルトもよく知るコルベットと彼に必死で着いてきたバテバテになった相棒の人間の姿だった。

『サイドスワイプ!?それにエップスまで・・・一体何があったんです!?』

リペアルームの扉を蹴破らんばかりに飛び込んできた二人に駆け寄る。よほど慌てて来たのだろうエップスは酸欠でまともに喋れずサイドスワイプに至ってはオーバーヒート寸前だ。
だが、

『ジョルト!ラチェットが人体実験するのは本当なのか!?』

『は?』

「その、手始め、に・・・っはぁ!NEST隊、員、をねらっゲホゲホッ・・・狙って、んのか!?」

『はあぁ?』

何を言ってるのかよくわからないがとりあえずエップスは落ち着いて深呼吸して下さいと背中を擦っておいた。

『・・・すみません、全く話が見えないんですけど』

「っふぅ・・・だから、その為に俺達を観察してるんじゃないのか?」

『観察?エップス達を?』

『だからラチェットの実験に使うんだろ?』

『・・・・・・』

ちょっと待て今なんつったお前。思わず軍医にあるまじき言葉が出そうになったがなんとか飲み込む。
ラチェットが実験だのNESTの危機だの訳がわからないが、どうやらラチェットがNESTの隊員を使って人体実験をすると言いたいらしい・・・なんだか、急にブレインサーキットが痛くなってきた気がする。馬鹿だ馬鹿だと思ってはいたがここまで馬鹿とは・・・しかもエップスまで毒されてるし・・・

『・・・何を勘違いなさってるのか知りませんが、人体実験なんてしませんよ』

「じゃあ何で俺達の観察をしてたんだ?」

『観察じゃなくて人体データを集めてただけです!』

『データ?』

「観察記録じゃなくて?」

『っ~~!!とりあえず!貴方達ちょっとそこに座りなさい!!正座で!!!』


――普段滅多に怒らないような温厚な人にも、やはり一つくらいは我慢出来ない事というのが存在する。
人それぞれ違いはあれど、大抵はその人が大切にするものや好意的に思うものが殆どだ。
自身が愛しいと思う人や物を貶されて良い気分でいられる者はまずいない。

そしてそれは金属生命体とて同じ事。

ジョルトはエレクトロウィップが最大出力なのを確認すると、目の前の馬鹿二人組に向かって鉄槌を振り下ろした。




その説教は運悪くリペアルームにやって来たジャズが何も言えずに扉を閉めてしまうほどに凄惨たるものだった。後に彼は"一瞬何のSMプレイかと思った。彼もラチェットの弟子なのだと思い知らされた"と淡々とした口調でアイアンハイドに語ったという。

ラチェットを怒らせていけないのは周知の事実だがジャズの中でもう一人、新たに名前が追加された瞬間だった――








『――つまり、ラチェットの人体実験もジョルトの人間観察も俺とエップスの早とちりだったのか』

結局あの後キレたジョルトによる二時間耐久大説教大会(※正座付き)が開催され、自分の師匠を貶された事からサイドスワイプ達の日頃の振る舞いに対する文句、更には全く関係ないのにディセプティコンの奴らが備品を大事にしない事までを延々と愚痴られる羽目になった。
迂闊に口を挟もうものならジョルトご自慢のエレクトロウィップがフェイスパーツギリギリを掠めていくという鬼畜っぷりだ――因みにエップスは説教が終わると這うようにして演習場に戻っていった。今頃レノックスの説教を食らっていると思うと彼には悪いことをしたと、サイドスワイプは心の中でこっそり手を合わせた。

漸く説教から解放され、すっかりオイルの周りが悪くなって動かせない両足を崩す――所謂乙女座りだ――サイドスワイプに目の前に仁王立ちしたジョルトがジトリと一瞥をくれる。

『その早とちりのお陰で貴方達が普段どういう風に僕や先生を見てるかがよーくわかりましたけどね』

『・・・悪かったって』

本当は怪しいのはラチェットだけなのだがその事を言えばまた説教されかねない。
シルバーのボディのあちこちに付ついた焼け焦げたような後が、ジョルトの説教の威力を物語っていた。

『じゃあエップス達のデータを録ってたのは・・・』

『NEST隊員の人体データはかねてより予定されてる"ヒューマンモード"の開発に必要な為です』

『"ヒューマンモード"?』

聞き慣れない単語に首を傾げるとジョルトはそう言われるのがわかっていたように説明を始めた。

『はい、アリスの持つプリテンダー特有の能力と人間達のデータを照合したプログラムを用いて人間にトランスフォームするモードです。トランスフォーマーが人間にトランスフォームするのに一番の難関が人間サイズまでボディを小さくすることなんですが、そこで初めに着目したのが人間が動く時の骨格と筋肉の伸び縮みに合わせて僕達の筋肉組織も動くように計算して圧縮すれば人間サイズになったとしても違和感なく動く事が出来るのではと思ったんです。つまり人間の膝の部分と僕達トランスフォーマーの脚部の稼動部を同一視して圧縮プログラムを掛けるんです。その為にはまず様々な人間の動きを集めてパターン別に筋肉の動きを調べそれを数式に直したら僕達の筋肉組織を数式したものと比較して――』

『あぁ・・・うん・・・・兎に角、人間にトランスフォーム出来るんだな』

正直な話殆ど右から左状態だがとりあえず人間の形にトランスフォーム出来るよう元となる人間のデータを集めていたということだけはサイドスワイプにもなんとなくわかった。
こういう時、科学者と戦闘員の差をマジマジと感じる。とりあえず、わかったことにしておこう。

『でも何で黙ってたんだ?凄いのはわかるが隠すほどの事でもないだろ』

『絶対に出来るという保証もありませんでしたから。ぬか喜びさせるのも申し訳ないのでこの事はオプティマスや先生達一部の方以外には秘密だったんです』

『成る程』

確かにバンブルビーや双子が知れば大騒ぎ所じゃないだろう。それでやっぱり出来ませんでしたなんて言われたらラチェットのラボに乗り込みかねない・・・無事に出てこられるとも思えないが。

『最初にヒューマンモードの導入を考えたのはオプティマスなんです。ヒューマンモードの導入はこれからも地球で暮らしていく為には必要な事だと』

『オプティマスらしいな』

地球を第二の故郷として人間と共存する為にレノックスや人間のお偉方と遅くまで話し合いをしているのはサイドスワイプも知っている。今の自分達のサイズでは人間とコミュニケーションを図るのも難しいしそれどころか街を自由に歩き回る事すら出来ない。
人間を乗せて走ることは出来ても同じように生活するのはほぼ不可能なのだ。

そんな中、今回のヒューマンモードはまさに人間社会で暮らしていくのにかなり有効だと言えるだろう――と言ってもオプティマスの事だ恐らくサムやミカエラと一緒に店に入れなくて寂しいと落ち込むバンブルビーに見かねたのが第一の理由だろう。バンブルビーに甘い所は相変わらずだ。

『他にもずっと基地に閉じ込もってるせいでストレスが溜まって喧嘩に発展するのを防ぐのも理由の一つなんですよ?』

特にディセプティコンとオートボットの誰かさんがねと意味ありげに言われて慌てて明後日の方を向いた。聴覚センサーが痛い。

『そうでなくても、ディエゴガルシアじゃ出来る事も限られてきますからね』

『訓練以外にする事がないからな』

『折角戦いも減って僕達にも自由な時間が出来たのに、じっとしてるだけなんて勿体ないじゃないですか』

この中でも一番自由に暮らせているバンブルビーですら不便さを感じているのだ。
ディエゴガルシアからなかなか出られない自分達や落ち着きのないディセプティコンがどれだけ退屈のあまり騒動を引き起こしたか数え挙げればキリがない。
導入して暫くは相棒や誰かの監督付きでないといけないだろうがそれでも今の引き籠り生活から比べれば雲泥の差だろう。

『任務抜きで外に出れるのか・・・』

『完成したら、一緒に色んな所に行きましょうね』

にっこりと、さっきまでの迫力など微塵も感じさせないその笑顔につい見惚れてしまったのは内緒だ。

『それとも、サイドスワイプはあまり人の多い所は好きじゃないし僕一人で行きましょうか?』

『・・・おい』

『あぁ、それともサイドウェイズを誘うのもいいですね。上海討伐の時僕は留守番してましたから』

『ちょっ、』

『バリケードとフレンジーも一足先に地球に来てただけあって色々詳しそうですしね』

『待てって!わかった!何処でも行ってやるから他の奴は誘うな!特にバリケードは絶対に駄目だ!』

あんなストーカー野郎と二人っきり(+フレンジー)になったら何をされるかわかったもんじゃない!
前にストーカー被害にあったバンブルビーに話を聞いたことがあったがあれは酷いものだ。
散々追い掛けられた挙げ句襲い掛かられ、その上倒したと思ったら今度はロサンゼルスにまで付きまとい和解した今でも暇さえあればスキンシップという名のセクハラをしてくると嘆いていた。
何度かバンブルビーの身を案じたオプティマス自らディセプティコン用格納庫へ注意と言う名を借りた特攻をかましているのを見たことがあるが同じくらいメガトロンとエスケープしているのを見ている為、効果はあまり芳しくないようだ。
そんな危険な奴と一緒にするくらいなら人混みだろうがなんだろうが何処だって行ってやろうじゃないか。

『ふふ、でもまだ試作段階ですから暫くサイドスワイプのヒューマンモードはお預けですけどね』

『・・・いや、』

とりあえず人口密度の高い国から順に廻って行こうかと人混みを嫌うサイドスワイプからすれば勘弁してくれと言いたくなる計画を立てるジョルトに、痺れた足を引き摺りリペア台に掴まりつつも漸く立ち上がることの出来たサイドスワイプがある台詞を吐いた。

『俺にいい考えがある』

あ、フラグ立ったな。
ジョルトはそう思った。




『どうですか?どこか変な所はあります?』

『だ、大丈夫だ・・・多分』

あの後、ラチェットにヒューマンモードを取り付けるなら真っ先に自分に付けろとラボに押し掛けたサイドスワイプは勝手に機密を探った事によって再び説教を受けることになった。
すわ献体行きは免れないと覚悟したが、丁度ヒューマンモードの被験体が欲しかった所だというラチェットに安堵の息を吐いた。全力で自身を売り込んだことで何とか難を逃れたようだ。


そして今日はそのテストの日。

ついさっきまでトランスフォームの反動でリペア台の上で痛みに蹲っていたサイドスワイプも大分マシになったのか今は自身を見下ろすジョルトを見上げている。

『デカいな』

『サイドスワイプは小さいですね』

『・・・ヒューマンモードだからな』

『わかってますって』

少し引っ掛かるがジョルトの言う通り人間は何もかも小さい。トランスフォーマーのサイズの時から常々思っていた事だが自分が人間のサイズになってみて改めてそう感じる。
手も、足も、全てが小さく儚く脆い。今思えばこんなにも未熟な身体でエップス達はディセプティコンと戦っているのだ。
決して自分が小さいというわけではないが、あれだけの対格差のある相手に向かっていくところは
見直してやってもいいかもしれない。

すっかり小さくなった手から顔を上げれば、見上げた先のジョルトは酷く穏やかな表情でこちらを見下ろしていた。

『ジョルト』

『はい』

『人間も案外、悪いもんじゃないな』

『でしょう?』

今はまだ試作段階だが完成すればトランスフォームする度に身の千切れるような痛みも無くなるだろう。バンブルビーが帰る度に羨ましいと騒ぐ双子を力付くで宥めなくてすむだろうし、暇なのを理由に喧嘩を吹っ掛けてくるディセプティコン共の相手も減る。そうすれば無駄な怪我をすることがなくなり、
その怪我のリペアでジョルトと自分の時間が潰されることもない。

初めのうちこそ人間と同じ身体というのに抵抗を持つだろうが自由に外を歩けない不自由さと比べればずっとましだろうし、なによりジョルトと共に過ごせるのだったら人間の身体だって好きになってみせる。

『この身体だったら、お前と一緒に何処へだって行ける』

もう、戦う事しか知らなかったあの頃とは違うのだから、せめて思い出が鉄と錆だけのものにならないように。
これからの時間が、少しでもお前の側にいられるように。

『僕で良ければ』




― ― ― ―


あ~・・・オチない。
途中で何書きたいんだっけってなったからもううがががが!
どっかでサイドスワイプとエップスとかNEST隊員が大喧嘩してるシーンとかいれるんだったか。
兎に角眠くて仕方ないので気合でお風呂入ってきます。
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プロフィール

恵理

Author:恵理
好きな子ほど上手く描いてあげれないぶきっちょヘタレですm(_ _)m

ヘタレとツンデレに愛を注ぎつつ語ったり日記書いたりしながらちまちまやっていきたいなぁ・・・(遠い目)

最近の口癖は「ドキッとした」

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