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TF実写でメガオプ
ついにリベンジ発売されましたねー。
建設組の合体シーンとかサイドウェイズの真っ二つシーンとかコマ送りで見るぞー!
冬休み実家帰るからわざわざ送り先実家にしてもらうこの執念。

リベ発売ってことで書いたオプティの誕生日フライング話。
普通に祝えって話。
グダグダ祝いますよー。

後、載せてみて初めて気付いたんですが若干長いです。若干長くてビックリです。主に私が。
でも大したことないんで大丈夫です(何)

... Read more ▼
・TFネタ(メガオプ)


― ― ― ―








すっかり夜も更けた頃、深夜のドライブから帰ってきたジャズは談話室の側を通りかかると思わず足を止めた。
一瞬見えた自分もよく知る姿に談話室を覗き込めば、ソファで一人物憂げな表情を浮かべるオプティマスがいるではないか。

『アンタがこんな時間まで起きてるなんて珍しいな』

『・・・あぁ、ちょっとな』

規則正しい生活を心掛けているオプティマスが夜更かしをするのを珍しい思いで声を掛けてみるものの、覇気の無い彼の反応にジャズはおや?と首を傾げた。この真面目な上司はいつもなら自分こそ夜遅くまで遊ぶんじゃないと説教してくるのだが、今日に限ってそれがない。
何かあったのだろうか?それきり俯いてしまったオプティマスをこのまま放っておくことも出来ず、ジャズはオプティマスの隣に腰を下ろした。

『どうかしたのか?』

元気のないオプティマスに優しい声で尋ねる。キュルキュルと回る彼のイヤーパーツに何か悩み事を抱えているのがわかった。考え事や何か悩んでいる時にイヤーパーツが回るのは彼の癖だ。
話すかどうか悩んでいるオプティマスに辛抱強く待っていれば意を決したのかゆっくりと重い口を開く。

『ジャズ・・・もしかしたら、メガトロンは私に愛想を尽かしているのかもしれない・・・』

『・・・は?』

そう言って、自分で言った言葉に更に落ち込むオプティマスにジャズは『は?何言ってんのこの人?』という顔を隠すことが出来なかった。幸い額が膝に付きそうなほど俯いているオプティマスは気付いていない。
オプティマスとメガトロン。この二人が付き合っているのを知らない者はこのNEST基地にいないと言っても過言ではないのだ。オプティマスはオプティマスでメガトロンにべた惚れだし、メガトロンも暇さえあればやれスキンシップだの何だのと見ているこっちが勘弁して下さいと言いたくなるほどのラブラブっぷり。
二人がモニタールームにいる時は近寄らないのが両軍の暗黙の了解だ。

オプティマスとしては恥ずかしいから秘密にしたいそうなのだが隠す気のさらさらないメガトロンのお陰ですっかり周知の事実。その影で何人のトランスフォーマーが枕をウォッシャー液で濡らしたことか。
そんなメガトロンがオプティマスに愛想を尽かした?それこそスタースクリームがニューリーダーになるくらいあり得ない事だ。

『何かの間違いじゃないか?あのメガトロンが愛想を尽かすなんて』

『だが、このところメガトロンがNEST基地を留守にすることが多いんだ。一度や二度じゃない、私に何も告げず、どこかに・・・』

『それって・・・』

ブレインサーキットに浮気の二文字が過る。まさかあのメガトロンに限ってそんな馬鹿なと思うも話の内容にこのオプティマスの落ち込みようを見ては何も言えなくなる。

『一度理由を尋ねたが、今は知らなくていいの一点張りで・・・』

『っメガトロンの野郎!』

遂には両手で顔を覆ってしまったオプティマスに何と声をかけていいのかわからない。自分が慰めたとしてもオプティマスの悲しみは取り除けないだろうし、第一メガトロンが出掛けているなんて初めて知ったのだ。何も知らない自分ではどうすることも出来ない。
どうしていいかわからず、いつもは大きく感じるオプティマスの、今は随分と小さな背中を擦る以外ジャズは何も出来なかった。

『オプティマス・・・』

『私はメガトロンがわからない・・・私は、私はどうしたらいいんだ・・・』








『と言うわけで来ました☆』

『"ました☆"じゃねえええぇぇぇぇ!!!!』

☆マークの飛びそうなジャズのノリにスタースクリームのヒューズの方が飛びそうになった。

『だからってなんで貴様が来るんだ!』

『だってオプティマス部屋から出てこないんだもんしょーがないじゃん』

ねーとお供のバンブルビーと顔を突き合わすジャズにイライラとスタースクリームが地団駄を踏む。
二人の向かいに座ったメガトロンはさっきから渋い表情のまま喋ろうとしない。

『でも、何でまたお前達なんだ?』

ブラックアウトがホットオイルを配りながら尋ねるのにジャズがチッチッ、と人差し指を左右に振る。

『考えてもみろよ、アイアンハイドは朴念仁だしサイドスワイプも戦闘馬鹿だし双子に色恋の話は早いだろ?アーシーは変な知識植え付けるしラチェットに言おうものならジョルトと一緒に殴り込んで来るぜ』

『はぁ』

確かに戦闘では恐ろしく勘の働くアイアンハイドとサイドスワイプも色恋ではからっきしどころかむしろ朴念仁で、しょちゅうラチェット達にブン殴られてるのを見かける。双子に恋愛の酸い甘いはまだわからないだろうしアーシー達女性型トランスフォーマーならその手の話はお手の物だろうがなまじ知識がある分余計な事を教えかねない。
ラチェットはオートボットの中でオプティマスと一番付き合いが長いだけあって若干保護者じみた所がある分始末に負えず、そんな師匠の性質をしっかり受け継ぐジョルトも然り。この事が知れればまず無事でいられる保証はない。

まぁ、だからってお前らだと散々ひっかき回した挙げ句余計収集つかない方にいくんじゃないかと思わないでもないが言っても無駄そうな気がしたブラックアウトは黙ってメガトロンの後ろに控えることにした。

『んで、愛の伝道師ことこの俺が可哀想なオプティマスの代わりに来たってわけ』

『ペテン師の間違いだろ』

『オイオイ、これでもセイバートロン星じゃNo.1プレイボーイの名で通ってたんだぜ?』

『破局の早さもNo.1って噂だったけどな』

『フン、くだらん』

お前の考えはお見通しだと言うようにメガトロンの鋭い眼差しはジャズの内心を読んでいた。
オプティマスをまるで神か救世主を崇拝するかのように彼に従うオートボット共とは違う、それよりももっと単純でそれでいて何倍も厄介な、どろりとした恋慕の情でもってオプティマスを見つめているのは自分達がセイバートロン星で暮らしていた頃から知っている。
誰よりもオプティマスの側にいた自分が気付かないとでも思っているのか――もっともその想いにオプティマスが気付くことのないよう細工をしていたのは他でもない自分だが。

『なー結局、事の真相は何な訳よ?』

このままじゃ茸栽培しているオプティマスの部屋が茸まみれになってしまうとバンブルビーと二人一緒にメガトロンに視線を向ければメガトロンはごはぁぁ・・・と深い溜め息を吐いた。

『貴様らに関係のない事だ』

『じゃあマジで浮気してんの?』

『するか!!!・・・これは儂とあやつの問題だと言っとるんだ』

メガトロンのまるでお前には関係ないだろうと言わんばかりの物言いには流石にジャズもカチンときた。
オプティマスはあんなに悩んでいたのにメガトロンはそれを知らないのだ。知らないからこんな事が言えるのか、それとも知っていてすら言うのか・・・ジャズはフツフツと沸き上がる怒りを感じた。

だが怒りを抱いているのはジャズだけではない。

メガトロンも自分の考えを知りもしないで勝手に人を浮気者扱いする若造を殴り倒したくて仕方ないのを誤魔化すように掌を何度も開閉してみせる。間接がゴキゴキと鈍い音を立てる度に何か思い当たる節でもあるのだろうスタースクリームがビクリと肩を跳ねさせた。

『その問題が俺達にも飛び火してんだって』

『勝手に首を突っ込んでおいて何を言う』

『人ん家の上司そそのかされて黙ってる部下がいると思ってんの?』

『ハッ!部下止まりの分際で他人のものの心配か。ここまで慕われてはあやつもいい迷惑だな』

表面上は静かに、だが内心は怒りで熱くなるジャズとメガトロンに対し、談話室の温度が着々と低下の一歩を辿るのをブラックアウトはオイル熱めに淹れといて良かったなと関係ないことを考えていた。

『・・・ビーちょっとあっちでスコルポノックと遊んで来なさい』

『スタースクリーム、暫く談話室に誰も入れるな』

『メ、メガトロン様!?』

『さーバンブルビーはスコルポノックの所に行こうな』

『はーい♪』

ブラックアウトは素早くテーブルの上に置いてある物を退かすとよくわかっていないバンブルビーの手を引いて部屋を後にする。それを見て慌ててスタースクリームも後を追った。とばっちりはごめんだ。

『いっぺんアンタとはきっちり片付けたいと思ってたんだよね・・・』

『ぬかせ小僧・・・あの時のように真っ二つにしてくれるわ!!!!』


部屋の中で殺気が膨れ上がる。扉にロックがかかるのを合図に、二人同時に獲物を構えた――――








『メガトロン様』

ディセプティコン用談話室が閉鎖されてから早二時間。轟くような砲撃が止んだ頃――途中でヅラだのチビだの低レベルな罵り合いが聞こえたがそこはスルーだ――すっかり風通しのよくなった談話室にサウンドウェーブが姿を現す。
ボロボロになった自分達や穴の開きまくった部屋を見ても表情一つ変えやしない鉄面皮は相変わらずだとジャズは一人ごちた。

『サウンドウェーブか』

『オ探シノ物ガ見付カリマシタ』

『!!本当か!でかしたぞサウンドウェーブ!』

『成分、硬度、純度ドレヲ取ッテモセイバートロニウムニ最モ近イ物カト』

『よし、ならば座標を送れ。今すぐ確かめに行く!』

『了解』

だが、サウンドウェーブの口から出た言葉にさっきまでの怒りは何処へやら、いそいそとジェット機にトランスフォームしようとするメガトロンに唖然とした。いきなり人の事ほったらかしにして何なのこいつら?

『メガトロン!!』

飛び立とうとするメガトロンを慌てて呼び止めるもフンと鼻で笑うと視線だけで振り返り、

『オプティマスに伝えておけ。今夜は部屋を出るなとな』

それだけ言うと時間も惜しいとばかりにすっ飛んでいってしまう。後には傷だらけのジャズとサウンドウェーブ、そしてすっかり荒れ放題の談話室だけが残されることになった。

『ったく、何がどうなってるんだ?』

『オ前ハ知ル必要ノナイ事ダ。オートボット用ノ格納庫ニ戻ッテメガトロン様ノ伝言ヲオプティマスニ伝エテオケ』

話に全く付いていけないジャズを置いてさっさと部屋を後にするサウンドウェーブに納得いかない所は多々あるも、とりあえずバンブルビーを迎えに行こうと痛む身体に鞭打った。








その夜、メガトロンはオプティマスの部屋の前に立っていた。

本当はもっと早くに来る筈が思ったよりも手間取ったせいで随分と遅くなってしまった。
この扉の向こうにオプティマスがいる。
ここ最近まともに構ってやれなくてこっちこそヤキモキしているというのにジャズからあんな話を聞かされては最早放っておくことなど出来なかった。予定より少し早いかもしれないが、これ以上オプティマスに不必要な不安を抱かせる訳にいくまい。

意を決して中に入ると明かり一つ点いていない暗い部屋の中、ベッドに腰掛けたオプティマスを見付けた。

『・・・どうして来たんだ』

『貴様に会いに来るのに理由がいるのか?』

しかし、逢いたくて仕方がなかったメガトロンとは違いオプティマスはメガトロンが来ても俯いたまま見ようともしない。そっと近付いてみるが顔を上げる気配すらなく、それどころかますます消沈していく気配に酷い哀愁を漂わせているではないか。
これには流石にメガトロンも焦った。

『オ、オプティマス?』

想像以上の落ち込みように慌てて覗き込むもウォッシャー液で溢れんばかりに潤んだアイセンサーに睨み付けられ、メガトロンはどれだけ寂しい思いをさせていたかを漸く思い知る。
理由があるとはいえこの所全く相手してやれなかったのだから拳の一つや二つは覚悟していたが、まさか泣かせてしまうほどに自分はこの愛しい存在を追い詰めていたのか・・・涙だけは流すまいと堪えるオプティマスにスパークの辺りがギリギリと締め上げられる感覚を覚える。
まるでその気はなくともオプティマスを蔑ろにしてしまった自身を責めるかのような痛みに、メガトロンは我慢出来ず涙を浮かべたオプティマスを抱き締めるべく手を伸ばした。

『っ私に触れるな!!』

だが、それよりも先にオプティマスの噛み付くような拒絶の声がメガトロンを遮った。
さっきまでの儚さは幻か、一瞬にして涙を捨て敵を前にする鬼神の姿にメガトロンの中の冷静な自分が『あ、これ儂死んだな』と呟いたのを聞いた。ちょ、待て待て。
オプティマスの予想だにしなかった反応にショックでフリーズしかかったブレインサーキットをフル稼働させる。
自分が触れようとすれば始めこそ恥ずかしさに抵抗するものの自らも甘えて擦り寄るオプティマスが触るなと。
この儂に触るなと。
初めて見たオプティマスの明らかな拒絶を前にして中途半端に伸ばした手を一体何処にやればいいのか。

『い、一体どうしたというのだ・・・』

『・・・私以外に大切にしている者がいるんだろう』

『・・・・・・は?』

『あれだけあしげく通っているんだ。さぞかし可愛いディセプティコンなんだろうな』

『オ、オプティマス?』

『あぁ、それともオートボットか?私の部下に手を出すなんていい度胸じゃないか』

あれ何か不味くね?メガトロンは自身の長年の勘が盛大な警鐘を鳴らし始めたことにヒヤリとしたものを感じた。
やはり役職柄、長いこと修羅場を潜っていると自身に降り掛かる様々な危機に鋭くなるもので、それは最前線の戦場を銃撃戦の嵐を潜り抜ける時も、長期戦に焦れいつ敵が動き出すかわからない時も、または自分を妬む内部から差し向けられた者を返り討ちにする時も・・・いつも自身の中で培われた経験と勘を信じることによりこれらを回避してきた。


そしてその副産物で、日常のちょっとした事なんかにも鋭くなってくる。


例えば自分とオプティマスが付き合ってるのが気に入らないチビ将校のセコい嫌がらせとか、マッド軍医が謎の薬片手に実験台を探している時とか、始祖評議会に散々文句言われて不機嫌絶好調でオプティマスが帰ってきた時とか・・・全てを勘で回避し、時に最善を尽くし対処してきた。
うっかり気を抜けば公衆の面前でメガトロン様の頭上からタライが!!何ィ!?何でそんなとこからタライが?!つーかなんでタライ!!?――なんてこともあるから恐ろしい。

もう少しでドリフのネタにされかけた時は本気で殺してやろうかと思った。そうならない為にも己の身に備わる勘――警鐘――は常に研ぎ清まされていなければならなかった・・・んだけどその警鐘が今、まさにこれでもかってくらい鳴り響いてるんだから自分もそろそろ駄目かもしれない。

しかし、だからといってここで引いてしまっては今までの自分の努力が全て水泡に帰してしまう。それだけはなんとしても避けねばならない。
自分は疚しい事など何もしていないのだから。

確かに、端から見れば最近の自分の行動は余所に出来た愛人の元にあしげく通う浮気者に見えただろう。
だが決して愛人が出来た訳でもましてやオプティマスに愛想を尽かした訳でもない。

今でもオプティマスの事は愛しているしオプティマスと共にいるその為だけにセイバートロン星まで堕としたのだ。
第一、オプティマスと結婚したいと言ったら猛反対しやがった始祖評議会の時代遅れのスクラップ共を黙らせるのが目的だった。黙らせるついでに生かしておいてもオプティマスのストレスの種にしかならないから殺したのはあれも良い顔をしないと思ったが、どうせ居ても居なくても大して変わらないのだから問題ない。

だが、そこでうっかり反乱だの謀反だのと外野に騒がれたのは大きな誤算だった。

別にあんなくたばり損ないの鉄屑共が真っ昼間っから雁首揃えて3時のおやつのお茶に抹茶か梅昆布茶かで口論してるだけなんだから殺したっていいじゃん別にと思っていたが上層部の内部事情まで知らない下級兵や一般市民はそうはいかなかったらしく、民草を憂う好々爺として知られていた始祖評議会を抹殺するとは何事だと立ち上がってきたのだ。
そのせいでオプティマスとも戦う羽目になってしまったのだがあんなに怒ったオプティマスは久しぶりに見た。
うっかり接待で朝帰りしちゃった時ばりのセイバートロンの破壊神の再来にいつもの自分なら土下座でもなんでもこいなのだが、その時の自分もかなり頭にオイルが昇ってたのもいけなかった。
なにせ、前日は折角徹夜して内容を考えデジタル映像のオプティマス相手に予行演習までしたプロポーズがすっかりおじゃんになってしまったのだ。
昨晩の自分の張り切りようと現状の落差にあんなに必死にデジタル映像に向かって口説いていた自分は一体何なのだと、恥ずかしいやらみっともないやらで所構わず当たり散らしていたのだから仕方ないっちゃ仕方ない。


だが、今は幸いなことに自分の頭にはオイルも昇っておらず何より邪魔する者は誰一人いない。
今誤解を解いておかなければ今度は地球が滅びかねない。

『オプティマス誤解だ!』

『隠さなくてもいい・・・今さら誤魔化されるよりも、いっそのことはっきり言ってくれた方がマシだ!』

『だから違うと言っとるだろう!ディセプティコンの所にもましてやオートボットの所にも行っとらん!』

『なら別の生命体の所か!!』

『違うわ!!!お前は少し落ち着け!』

『私は冷静だ!!!!』

『嘘吐け!!!!』

今にもブレード出しそうなクセして何を言うか。このままでは顔の皮を剥がれる!と危機を感じてオプティマスが暴れるのも構わず力付くで抱きしめた。全力で抵抗してくるオプティマスにちょっと泣きそうになりながらもこちらも負けじと押さえ込む。

『儂は誰の所にも行っとらん!第一貴様という者がおるのに他の奴に現をぬかすわけがなかろうが!!』

『は、離せ!』

『誰が離すか!!気が遠くなる時間をかけて漸くお前を手に入れたのだ・・・今さら拒んだところで儂が易々逃がすと思うな!!』

それこそ何千万年もかかったのだ、誤解如きで今さら逃がして堪るか。

『儂を信じろオプティマス!儂が愛しているのはお前だけだ!』

『メガ、トロン・・・』

流石に今の言葉は効いたらしく、顔を赤くして大人しくなったオプティマスに思わず安堵の溜め息が溢れた。
自分でもエラい事言ったなと思わんでもないが言葉にしないと伝わらないものというのもあるのだ。勘違いや先走りが多いオプティマスには特に。

『落ち着いたか?』

『す、すまない・・・』

『なに、気にするな』

落ち着けと何度も背中や肩を擦ってやればオプティマスも正気に戻ったのかさっきまでの気迫は成りを潜め、すっかり大人しく腕の中に収まった。さっきまでの乱心ぶりに自分でも恥じているのだろう耳のアンテナまで真っ赤にして俯いている。

思えば国家元首だった頃から自分の感情を表に出すことをしない奴だった――いや、出せなかったというのが正しいか。
国家元首として国に立つ者としてオプティマスに"オプティマス自身"として生きることは許されなかった。常に民を導き星を守り、国にその身を捧げて生きていくことを生まれながらに決められたオプティマスは国家元首としては優秀すぎるほどだ。

だが、あれは優しすぎた。

星を愛し民を愛し、また敵であった自分でさえ無償の愛を捧げるオプティマスに国家元首の責は重すぎたのだ。
それでも逃げることも放り出すことも出来ず、潰えていく同胞のスパークにオプティマスがどれだけ心を痛めていたことか。
メガトロンが根源たるセイバートロン星を滅ぼし、初めてオプティマスから国家元首という枷を外すことが出来た・・・例え、それによってアラスカでうっかり氷漬けになったり人間に良いようにデータを盗られたりローレンシア海溝に部下共々沈められたり・・・仕舞いには目の前で師の顔面を剥がれることになったとしても――次裏切ろうものなら確実に自分の顔面の番だ。

そんなこともあってか危ない方向にオープンになったのは誤算ではあるものの、随分と自分に素直になったのは良い傾向と言える。それだけでなく、メガトロン限定での我が儘が増えたのも美味しい誤算だ。本人は司令官として自分の感情を抑止出来ないなんて恥ずべきことだとか何とか思っているのだろうがいじらしい奴め。もっと我が儘や無茶を言って自分を困らせてもいいというのに・・・今までオプティマスを縛るものが多すぎたせいか今もまだ甘えることに抵抗を感じているようで少しぎこちない。


それでも少しずつ、少しずつほどいていけばいい。なに、時間は腐るほどあるのだから。


『儂がお前を愛していることに偽りなどないわ』

『・・・ならどうして他の惑星に?』

『これを探しておったのだ』

そう言ってメガトロンが取り出したのは煌々と夕日の色を帯びて輝く鉱石だった。

『これ、は・・・』

『お前のエナジーブレードも随分と草臥れただろう。だが、地球にエナジーブレードの原料となるセイバートロニウムもなければセイバートロンも滅びてしまった。だから代わりとなる鉱石を探していたのだ』

だが、口で言うほど簡単に見付けられるような代物では決してない。ましてやオプティマスが使うに足るほどの良質な物をとなれば尚更だ。

『でも、何故今になって・・・』

『人間共でいう1ヶ月後だ』

『1ヶ月?』

1ヶ月後に何かあっただろうか?

『セイバートロンでの暦上でお前がオプティマス・プライムとしての生を受けた日だ』

『あ・・・』

そう言われて初めて気付いた。確かにセイバートロンの周期と地球での一年の周期を比べて見れば自分の生まれた日とぴったり一致する。
メガトロンに言われるまですっかり忘れていた。

『覚えててくれたのか?』

『忘れるわけなかろう。愛するお前が生まれた日だ・・・最も、お前は忘れていたようだがな』

『う゛、し、仕方ないだろう・・・忙しかったんだから』

『全く、自分の生まれた日を忘れる奴があるかこの愚か者めが』

他の事は覚えているクセに自分の事となると途端におざなりになる所は相変わらずだ。
まぁそんな所にも惚れたんだがと内心惚気るとメガトロンは鉱石を大切そうに抱えるオプティマスをそっと抱きしめた。

『どうしてもそれに間に合わせたかったのだ』

『メガトロン・・・』

『だが、そのせいでお前を悲しませたのなら本末転倒だな』

『わ、私こそ・・・メガトロンを疑うような事を言ってしまった・・・』

『気にするな、隠していた儂にも非はある』

『だが・・・!』

尚も謝ろうとするオプティマスの唇を自らのそれで塞ぐことによって黙らせる。このまま放っておけば罪悪感を感じたオプティマスは延々と謝り続けるだろう。
そうではない。謝らせたくてメガトロン自ら惑星下りまで出向いたわけではないのだ。

『お前はもう、少し黙っとれ』

『んっ!ふ、ぁ・・・メ・・メガトロン!』

『くくっ、強情な奴め。だがそこが堪らん』

『っ・・・馬鹿』

赤くなる顔を見られたくないのかメガトロンの胸に顔を埋めるも耳のアンテナがもう隠しようもないほど赤く染まっているのは黙っておこう。拗ねたオプティマスのご機嫌を取るのも悪くないが、やはり今は少しでも多く触れ合いたい。

『だがまぁ、こうやってお前を独占出来るのも悪くない』

一月早まってしまったのは誤算だったが誕生日に合わせていれば部下のオートボット達やそれを知った人間達に囲まれ二人きりになるどころではなかっただろう。セイバートロンの頃も同じようなものだった。
誰からも慕われる恋人は自慢ではあるが、それが原因で二人の時間を割かれてはいつも歯痒い思いをしていたのだ。たまには思う存分オプティマスを独占し、一晩中誰の邪魔も入らずに愛を囁いたっていいだろう。

『一月早く祝わせた礼だ。今晩はわしに付き合ってもらうぞ』

『あ、メガトロン・・・』

鉱石をサイドテーブルに乗せるとメガトロンはオプティマスをベッドに押し倒しその身体を抱きしめ再び唇を塞ぐ。
今度は柔らかく、吐息を交わすように甘いそれに応えるようにオプティマスの両手がメガトロンの首に回った。

『愛しているぞ、オプティマス』

『私もだ・・・私も愛してる、メガトロン』






星すら壊し尽くしたその腕で、愛を語ろう。


― ― ― ―


もうすぐリベンジ発売じゃね?って事でポチポチ打ってた司令官誕生日話。
密林さんなんで着くのがちょっと遅いからセルフ焦らしプレイ(爆)

今回エアーマンなバンブルビーはブラックアウトに保父さんさせたかったから入れただけです。
近所の見た目はちょっと怖いけど動物好きなお兄さんとちびっこの組み合わせに胸キュン(誰美味)

誤解させて喧嘩させてプレゼントして仲直りさせるだけだったのに何でちゃっかりプロポーズしちゃってんの。
気付いたらメガ様が司令官にプロポーズしててオラびっくらこいただ(誰)
司令官の為なら発掘作業でも星の解体でもちょちょいのちょいなうちの万能破壊大帝。多分飯も作れる。
きっと司令官のブレードは特別製だからセイバートロンが滅んでからはそれ用の鉱石も無くて欠けたりしたら(欠けんの?)大変だったと思う。
だって明らか司令官の武器他のブレード系の武器と比べて扱い違う( ̄▽ ̄;)
きっとあのブレードもかなり年期入ってるだろうから、見かねたメガ様がそーいや誕生日近いじゃんって事で音波フル活用して代わりになる鉱石とか探すんだけど、思ったより手間取っちゃって司令官に怪しまれんの。
出来れば内緒にして驚かせたいメガ様の乙女心。
メガ様はあんな成りしてロマンチストだと良いと思う誰美味設定。

何か、色々書きすぎて疲れた・・・orz
長い基準が何文字かは数えたことないからわからないけどこれで大体18000文字くらいなんだぜ。
拙者、もう働きたくないでござる(何)

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プロフィール

恵理

Author:恵理
好きな子ほど上手く描いてあげれないぶきっちょヘタレですm(_ _)m

ヘタレとツンデレに愛を注ぎつつ語ったり日記書いたりしながらちまちまやっていきたいなぁ・・・(遠い目)

最近の口癖は「ドキッとした」

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