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初代でスカファスタ
初代で研究員時代のスカファとスタスクのほのぼのっぽい何か。
まだ出来上がってないのでいちゃいちゃ分はないです。
gdgdー



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・スカファスタ
研究員時代
チームメイト的な




― ― ― ―




頬に触れるカサカサとした感触にスタースクリームは眼を覚ました。
眼を開けばあちこち殴り書きされた紙面とペンを握りしめた自分の右手。一瞬、何が何だかわからなかったが紙面に書かれた文字を追えば解読不可能なのがいくつかあるものの、昨晩――いや今朝か――研究していたエネルギー変換装置の図式だと気付く。

あぁ、あの後そのまま寝てしまったんだっけとぼんやりした頭で考える彼は徹夜明けだった。

今回の研究に自分の考えたエネルギー変換装置を提出する為の仕様書を仕上げてスタースクリーム。提出した案に自信があっただけに気合いの入れようはすさまじく、残り一週間はほとんどスリープモードに移行した記憶がないばかりか完徹三日のテンションは恐ろしく高かった。
最後の方なんか高笑いしながら図式を書き付けていた気がする・・・そして、一気に書き上げたと同時に意識がブラックアウトしそのまま机に突っ伏したのだ。
額に違和感を感じるのはそのせいかもしれない。

スタースクリームは痛む額を押さえながらのろのろと起き上がった。頭は重いし身体もダルい。背中なんか丸めて寝たからジョイントの一つ一つがギシギシ軋むしついでに言うならデコも痛い・・・こんな最悪な目覚めを経験するたびに畜生徹夜なんて二度とするかと誓うのだ・・・どうせ次の企画が始まったらまた同じことの繰り返しだけど。
科学者の日常なんてそんなもんだ。

ぼやけた頭でそんなどうでもいい事を考えていると、突然目の前に白い壁が現れた。

『おはよう、スタースクリーム』

『・・・・・・スカイ・・ファイヤー・・・?』

『あんまり遅いから見に来たんだけど・・・案の定、だね』

何故か壁に名前を呼ばれて声の方を見ればそこにはスタースクリームもよく知る同僚の姿。
どうやら白い壁の正体はスカイファイヤーだったらしい。そりゃそうだよな、いきなり目の前に白い壁が現れるとかまずあり得ないし・・・どうやら自分が思っている以上に身体は疲れているらしかった。


――スカイファイヤー


今回の研究でスタースクリームとチームを組むことになったトランスフォーマーの名前だ。
飛び抜けて背が高く大柄な割に性格は温和で滅多な事では怒らない。
自分とは正反対な奴だとスタースクリーム自身思っていた。別に、チームを組んだからといって常に一緒に行動しなければいけないという訳ではなく、チームプレーと言ってもやはり各々の得意分野に別れて研究することもあるのでスタースクリームなどは特にそのタイプだった。
自分の気に入ったものしか研究せず、一度のめり込んだらちょっとやそっとじゃ戻ってこない。同じ空間にいるのに別次元にいるような錯覚さえ起こさせる彼の研究熱心ぶりは、普段の不遜な態度からは想像もつかないだろう。

そんなスタースクリームに暇さえあればあれこれと世話を焼いてくるスカイファイヤーはかなりの変わり者だ。自分に取り入る訳でもなく弱味を掴もうとするでもなく、恐らく純粋に好意で接してくるスカイファイヤーは今までスタースクリームの周りにいなかったタイプに、逆にどう対処していいかわからず初めこそ鬱陶しい!と邪険に扱っていたのだが、今ではその世話焼きにすっかり甘えっぱなしになっている。
第一、こいつの作る飯は美味いし。

兄弟機のサンダークラッカーやスカイワープが聞けば『スタースクリームそれ違う!餌付けや!』と突っ込まれそうだが生憎所属が違うのもあり、弟機に忍び寄る悪い虫――byスカイワープ――に彼らが気付くことはない。

『・・・なんでいんだよ』

『勝手に入るのは悪いと思ったけど、最近徹夜漬けだろう?もしかしたら倒れてるんじゃないかと思ってね』

『・・・あ、そ』

倒れたわけではないがあながち間違ってもいない。現にあの時自分は限界の絶頂にいたのだから。

『・・・今、何時だ?』

『もうお昼』

『げ』

そう言われ慌てて時計を見ると時刻は昼を少し回ったところで、どうやら自分はあのまま随分と寝入ってしまったらしい。
想像以上に時間が過ぎていた事実にちょっと信じれないでいるスタースクリームに、スカイファイヤーが苦笑しながらその肩を叩いた。

『根を詰めるのもいいけど、程々にしなよ』

『うるへー・・・』

『研究も大事だけど、君の身体の方がもっと大事なんだから』

そうさらりと言われた台詞は女性型トランスフォーマーなら思わず頬を桃色に染めてしまうような甘い台詞・・・だが、このトランスフォーマーが本人のまったく意識しない所で相手を口説いてしまうのを知っているスタースクリームはげんなりとした表情を浮かべた。
無意識とはいえ一体何か面白くて同姓の、しかも自分よりも遥かにでかい奴に口説かれにゃならんのか。
不思議そうに首を傾げるスカイファイヤーに、スタースクリームは相変わらずよく小っ恥ずかしい台詞が言えたもんだと眠さも相まって眉間に皺を寄せただけだった。

『相変わらず天然タラシな奴だな』

『まさか、こんなこと言えるのは君だけだよ』

『へーへー』

『ほんとだよ』

そうは言ってもいつもの女受けのする笑顔で言われてはこれっぽっちも説得力がない。さらりと流されてスカイファイヤーは困った風に苦笑いを浮かべた。
だから、そーゆー顔するとこがタラシだっつってんだよ。

『どれくらい進んだ?』

『あー・・・とりあえず、図式のとこは全部やった』

『じゃあ、そろそろ休憩の時間だね』

朝から王子スマイル連発な同僚を適当に受け流しつつ、これから仕事かーダルいじゃねーか畜生と欠伸を噛み殺していたスタースクリームは一瞬スカイファイヤーが何と言ったのかわからなかった。振り向くとやっぱり女受けしそうな笑顔を浮かべたスカイファイヤーの顔。

『・・・あ?』

『ほらほら立った立った』

そう言いながらも自分で歩かせる気はないらしく、訳がわからないと見上げるスタースクリームの背中と膝裏に腕を回すと軽々と持ち上げた。
にっこりとした人の良い笑顔の筈なのに有無を言わせない迫力があるのは何故か。ただ笑っているだけなのになんで抵抗一つ出来ないんだ・・・いや、きっと起きたばかりでブレインサーキットがちゃんと動いてないから身体が命令に追いついてないだけなんだ。
だって俺は徹夜明けなんだから・・・
いきなり抱き上げられて――しかもお姫様抱っこときた――軽い混乱状態に陥ったスタースクリームに微笑みかけるとそのまま家主の許可もなく寝室の扉を潜るスカイファイヤー。
ベッドの上に下ろされて漸く彼が本気で自分を休ませようとしているのに気付き、慌てて抵抗するとそのはずみで握っていたペンがカラリと乾いた音を立てて転がり落ちた。

『は?え・・・あ、ちょっ、おい!』

『どうかした?』

『どうかした?じゃねえよ!』

どうにかして押し退けようとするスタースクリームに笑顔を向けるもシーツをかける手は止まらない。
机の上に残してきた仕様書は図式が書けたからといって完成した訳ではないのだ。
第一、あんなミミズののたくった字で提出しようものならふざけんなと即行で叩き返されるに決まってる。今、眠るわけにはいかないのだ。

『清書、してねぇ』

『やっとく』

『デジタル化もまだだ』

『それもやっとくよ』

『つーか、仕事、』

『昨日非番にしてもらったから大丈夫』

『か、ってに・・・取ってんじゃねえよ・・・!』

だが、そんな思いとは裏腹に少しずつ遠退く意識にスタースクリームの抵抗する力も徐々に弱まっていった。
そんなスタースクリームを見るスカイファイヤーは彼の身体にどれだけの負荷がかかっているかを気付いていたのだ。
スタースクリームの研究が今回の企画にどれだけ重要なものかは理解している。彼がどれだけこの研究に力を注いでいるのかもわかってはいるがチームメイトとして友人として・・・そしてスタースクリームに想いを寄せる身としてこれ以上彼に無理させることは出来ない。
疲労で動けないのをいいことに無理矢理ベッドに押し込んだのは少々やり過ぎたかもしれないが、このまま仕事に向かって万が一、本当に倒れてしまうよりもずっと良い。

一歩も引かないスカイファイヤーに、襲い来る眠気にとうとう抵抗するのを諦めたのか、ベッドに突っ伏すスタースクリームに満足そうに微笑むと子供にしてやるように背中を擦ってやる。背中を撫でる手付きが気持ち良いのだろう小さく溜め息を吐いたのをスカイファイヤーは柔らかな眼差しで見つめた。
翼の付け根から先に向けてゆっくりと掌全体で覆うように撫で付けられる気持ち良さは、同じ翼を持つトランスフォーマーでなければわからない。

『お前は、いいのかよ・・・』

『ん?』

『他の、奴は当てになんねぇし・・・俺が抜けたら、お前、一人になんだろが・・・』

だが、気持ち良さにうとうとしつつもやはり自分が抜けた際のスカイファイヤーの負担を思うとすんなりと眠りにつくことは出来ない。
昔の自分ならそんな事気にも留めなかったのに、随分と自分はこのお人好しに毒されてしまったみたいだとスタースクリームは微睡みの中で一人ごちる。




『大丈夫。私も今日非番だから』


そんなスタースクリームの心配を他所に、あっさりと笑顔で爆弾発言を落としたスカイファイヤーにスタースクリームはガバリと跳ね起きた。どうやら今ので眠気がどっか行ったっぽい。

『・・・はぁ!?』

『だってこんな君を一人にしておくなんて心配じゃないか』

『だからってお前、仕事しろよ!』

『私の分は殆ど出来てるから大丈夫』

『まずメインが二人抜けるとか、ありえねえだろ!』

『まぁまぁ。今は研究よりも君の方が大事なんだから』

『な・・・お前なぁ・・・』

一瞬、お前科学者なんだから研究しろよと突っ込みそうになる。

・・・でも、とスタースクリームは少し考えた。

非番の理由からして私情が絡みまくっている時点で主任に聞かれれば減給ものなのだが、自分の為に休んだと言われてみては、まぁ悪い気はしない。
元々プライドの高いスタースクリームは何事にしても一番でなければ気が済まなかった。頭でも力でも、自分が誰かの次に並ぶなど想像したことはなく、並々ならぬ研究への執念もそんな所から来ていた。

スカイファイヤーの素面で歯の浮くような台詞を吐かれるのはあまり好きじゃないけど、自分の為に何かしてくれるスカイファイヤーは嫌いじゃない。

それにあれだけ根詰めてやったんだしちょっとくらいサボったってお咎めはないだろう。何かあったらこいつのせいにすればいいんだし。第一、俺は悪くないし・・・

『・・・まぁ、お前がそこまで言うなら休んでやってもいいけどな』

頭の中でそう結論付いた途端に機嫌を治したスタースクリームは自らベッドに潜り込んだ。そんな、ある意味素直な想い人にスカイファイヤーは満足そうに微笑んでからシーツをかけ直す。
これで漸くスタースクリームを寝させることが出来そうだ。

『あー・・・でも、主任に文句言われても俺のせいじゃないからな・・・』

『うん』

『だって俺は行こうとしたのに、お前がそう言ったんだからな・・・』

『わかってる』

布団に入ったのと後の心配がなくなったのもあってか溜まりに溜まった眠気が一気にスタースクリームを襲う。少しヒンヤリとしたシーツの冷たさも布団の柔らかさも背中を撫でるスカイファイヤーの手付きも、全てが形容し難い心地良さでスタースクリームはこのまま蕩けてしまうんじゃないだろうかと眠さにぼやけた頭で思った。
限界まで張り詰めていた糸がゆっくりと解かれていくのに、スカイファイヤーは目を細める。次に彼が眼を覚ましたらすぐに食べられるよう、随分と遅いけど朝食を作っておこう。
きっと何で寝させたとか、勝手に休みを取るなとか色々文句を言われるだろうけどご機嫌取り用にデザートも作っておけば大丈夫。
仕様書の方もさっきチラっと見たら文字が素晴らしいことになっていたけどどうにか解読出来るだろう。
少々強引にでも休ませないと休憩らしい休憩をしない彼の世話を焼けるのは、自分だけの特権だ。

眠るスタースクリームを前に独占できる優越感に頬を緩ませていると、ふと、スタースクリームの口許が何か言おうとしているのに気付く。眠いだろうに一体何を――


『・・・まぁ、一緒に叱られてやるくらいは・・・してやらんことも、ないけど、な・・・』


最後の最後まで言いたい事だけ言ったスタースクリームは、僅かに眼を見開いたスカイファイヤーを残して今度こそスリープモードに入ってしまった。

『・・・あー・・・もう、ホント君ってトランスフォーマーは・・・』

少しずつ小さくなる駆動音を聞きながら、スカイファイヤーは思わず掌で口許を覆う。
いつもはツンツンしてるのに、どうしてそんなに可愛いことを言ってくれるのか・・・そんなスカイファイヤーの気など露とも知らず穏やかな表情で眠るスタースクリームがほんの少し憎らしい。
僅かに芽生えた悪戯心に押されるままに起こさないようスタースクリームの上に覆い被されば二人分の重みにギシッとベッドが揺れた。穏やかな寝息が頬に触れ、くすぐったさに口許が緩む。
スカイファイヤーはうっすらと開いた唇に吸い寄せられるようにそっとスタースクリームの唇に口付けた。

『お休み、スタースクリーム』

今はただ、君に安らかな眠りが訪れるように。

そして、少しでも早くこの気持ちに気付いてくれるよう願いを込めて――




寝室の床落ちたペンだけが、まるで咎めるようにスカイファイヤーの背中を見つめていた。


― ― ― ―


初代のスカファスタ。
まだ同僚時代初期なのでスタがデレきってません。
さりげなく甘い台詞囁いても『ふーんまた言ってるぜどうせ他の奴にも言ってんだろ』くらいにしかまだ思ってないスタ。
これが付き合い始めたら『ちっ、恥ずかしいこと言ってんじゃねぇよ・・・(照)』になります。デレます。
ちょっとずつスタがなついてくるのに手応え感じるスカファ。
きっと彼はさりげなく腹黒いフリをした腹黒。

だってヘケヘケのスカファとか見てみろよ!スッゲェ黒いんだぜ!!
あれが実はスカファの皮(皮?)被ったラチェ先生だって言われたら信じる自信あrうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp

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(非公開コメント受付中)

プロフィール

恵理

Author:恵理
好きな子ほど上手く描いてあげれないぶきっちょヘタレですm(_ _)m

ヘタレとツンデレに愛を注ぎつつ語ったり日記書いたりしながらちまちまやっていきたいなぁ・・・(遠い目)

最近の口癖は「ドキッとした」

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